既設園舎と運動場があり、先に運動場の遊具などを解体し、園舎の新築工事を行いました。３月中の既設園舎の解体も伴うため、工期も非常に厳しい物件。解体すべき既設園舎の下には防火水槽があり、その防火水槽の底に穴をあけ、埋め戻しを行いました。園舎の新築から外構工事まで幼稚園は開園していたため、通路の確保など仮設の計画にも苦労しました。

建物は出来町通りに面しています。敷地いっぱいに建物を建築したため、レッカーの配置や基礎工事には必要以上に苦労しました。台風時には仮囲いが飛ばされそうになり、仮囲いの補強の大切さも学びました。また、重量物の搬入にもトレーラーの時間規制がかかり、搬入時間と施工時間の矛盾に苦労しながら現場運営に努めました。

大規模こども園への建替えで、仮園舎を運営しながらの工事でした。近隣にはマンションもあり、周辺住民に配慮しながら施工しました。施主様の強いこだわりや要望にも対応しながら、厳しい工期ではありましたが予定通りに竣工、無事に開園することができました。

鉄骨造とは思えないほど、木材を多く使用しました。壁・天井を板張りとしているため、板と板の目地の割付には大変苦労しました。板を固定するのにビスや通常の釘が使用できないことから、留め方にも気を遣いました。

運営法人および設計士の思いの詰まった保育園。床・壁にふんだんに木材を使用し、温かみのある表情に加え、天井や家具などにカラフルな色彩を配置してアクセントを付け、子どもたちを飽きさせない工夫がなされています。前田工務店が保育園建設に注力するきっかけとなった建物です。